「身近にいるよ」当事者ら発信:仙台市
[記事ソース:河北新報] 2016年8月15日
多様な性の在り方を発信する「東北レインボーSUMMERフェスティバル」が7日、仙台市青葉区の市市民活動サポートセンターであった。同性愛や性同一性障害などの性的少数者(LGBT)のグループ「Anego」が主催し、東北のLGBT関係の約30団体が参加した。
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今年で2回目。会場には各団体の活動紹介ブースやLGBTの願いを込めた短冊が並んだ。
学校を模した舞台では10、20代の当事者4人が意見交換した。「女子校で強調される『輝く女性』的な雰囲気に苦しんだ。人として輝ければよいのでは」。フリーターの里也さん(19)は高校時代を回想して話した。
舞台はこの後、ショーステージに様変わりし、当事者らがダンスパフォーマンスを自信たっぷりに披露。来場した146人から歓声が上がった。
協賛で参加した「みどり虹色茶会」代表のみどりさん(36)はイベントを振り返り、「カミングアウトに悩んでいる当事者が多い。言うかどうかが大きな決断とならないような社会が望ましい社会だ」と語った。
Anego代表のキャシーさん(38)は「東北はLGBTのコミュニティーが小さい。今後もイベントなどを通じて『身近にいるよ』というメッセージを発信していきたい」と話した。