性的少数者の思い、伝えたい 福岡で16日パレード
[記事ソース:朝日新聞] 2014年11月14日
レズビアンやゲイ、自分の性別に違和感を持つ人たちの存在を知ってほしい――。そんな思いを込めた「福岡レインボーパレード2014」が16日、福岡市で開かれる。九州では初開催。企画したのは福岡大(福岡市城南区)の学生たちで、「特別な人じゃない。まずは出会ってみよう」と訴えている。
学生ら約30人でつくる団体「福岡でレインボーパレードするっ隊!」が主催する。代表の人文学部4年赤木響亮(きょうすけ)さん(26)は4月、東京であった同じ趣旨のパレードに参加し、福岡でも開こうと思い立った。友人らに声をかけて5月に同団体を結成。50万円の助成金が得られる福岡大の「学生チャレンジプロジェクト」に応募し、採用された。
赤木さんは女性として生まれたが、ずっと生きにくさを感じていた。19歳の時、インターネットなどで調べ、ホルモン注射などで男性として生きる道があることを知った。昨年2月には性別適合手術も受けた。
東京でのパレードでは、沿道から大勢の人が手を振ってくれた。「ありのままでいい」と強く思えたという。「九州には、まだまだ自分を肯定できない人がいると思う。そんな状況を変えたい」
主催団体のメンバーの学生(26)は「『知りたい』『応援したい』というピュアな気持ちで集まってきてくれた。これはすごいこと」と話す。
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