性的少数者対象にウエディング事業 カフーホテル
[記事ソース:琉球新報] 2014年8月13日
同性愛者や性同一性障害などの性的少数者(LGBT)が婚姻の平等を獲得できるようにと、カフーリゾートフチャクコンド・ホテル(恩納村)は9月1日からLGBT向けのウエディング事業を始める。県内では初めてで、全国でも珍しい事例という。今後国内客だけではなく、海外客も呼び込む。
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LGBTがより生きやすい社会づくりを目指すピンクドット沖縄共同代表、砂川秀樹さんは「同性婚などは大きなマーケットだ。カフーの取り組みは社会的、経済的にも意義がある。今後LGBTウエディングを通して、地域全体がLGBTへの意識や関心が高まればいい」と話した。
現在、日本においてLGBTの婚姻は法的に認められていないが、同取り組みを通して、今後LGBTの社会的、法的権利の確立も期待される。
カフーが提供するLGBTウエディングは会場の手配だけではなく、企画や司会、進行など幅広く対応する。そして、LGBTが集える場の提供や、お互いが出会えるイベントなども手掛ける。
事業に先立ち、8月中旬から9月下旬にかけて結婚式を挙げたいLGBT1組を募集し、結婚式や披露宴などを無料で実施する。さらに、LGBTへの理解を促進するため、10月11日に大阪市で開かれる「関西レインボーパレード2014」を協賛し、LGBTウエディングをPRしていく。
カフーの白附潤一郎総支配人は「これまでLGBTウエディングの需要はあったが、県内では受け皿はなかった。同マーケットも未開拓で、今後需要を取り込んでチャレンジしていきたい」と意気込んだ。今後の目標について、「2015年から本格的に展開し、年間40組を目指したい」と話した。問い合わせは同ホテル(電話)098(964)7722。(呉俐君)