好きな人から“性同一性障害”をカミングアウトされた時の考え方 | 性同一性障害(GID)、性別違和(GD)の情報サイトGIDinfo.jp

好きな人から“性同一性障害”をカミングアウトされた時の考え方

[記事ソース:恋愛.jp] 2015年2月18日

【相談者:10代女性】
私の好きな人が、軽い性同一性障害かもしれません。「俺、最近、性同一性障害なのかもしれない。かわいいものが好きだし、女になりたいって思う」と言ってきました。確かに彼は、少し女々しい部分もありました。 しかし、彼はいま好きな子がいます。軽い性同一性障害と言っても、もしそうなら私はどうするべきなのでしょうか。

私と彼はとても仲が良いです。私も彼に気持ちを伝え、友達に戻りました。まだ好きですが……。お互い今まで色々なことを相談しあってきました。彼を支えてあげたいです。でも、少し受け入れられない自分もいます。これからどうするべきでしょうか。

●A. 彼の側にいてあげるだけで十分なのではないでしょうか?

ライターの雪見かおるです。ご質問ありがとうございました。

相談内容、読ませていただきました。まず彼が軽い性同一性障害かもしれないということ。また彼に好きな人ができて、そんな彼を支えてあげたいけど……どうすればいいのか悩んでいる、というご相談ですね。

性同一性障害はなかなかデリケートな問題なので、彼の気持ちがどこまで本物なのか……。なかなか周りの目からは判断しづらいものです。

そのことを本人も悩んでいるようなら、尚さらどんな風に接したらいいのか、関係が親しいからこそあれこれと悩んでしまいますよね。

●良好な関係を保つために

ただ恋愛に関して言えば、彼はいま好きな人がいて、以前までは相談者さんと付き合っていたけど、いまは友達関係に戻ったとのことですよね。

「少し受け入れられない自分もいます」とあるように、まだ彼のことを好きに思う気持ちがある分、いまの相談者さんにとってはとても辛い状況だと思います。

でも、彼が相談者さんに、「俺、最近、性同一性障害なのかもしれない」と、打ち明けているところを見てみても、相談者さんと彼との関係は本当に仲が良いことが伝わってきます。

●心の支えになることが近道

というのも、それだけ仲の良い関係はこれから相談者さんが大人になればなるほど、とても貴重な存在になると思うのです。いまはまだピンと来ないかもしれませんが、これから相談者さんが年齢を重ねていくと、恋愛観を含め、自分の考え方にも変化が生まれてきます。

そうしたなかで、心から気を許せる相手が側にいてくれるということは、彼にとっても相談者さんにとっても、お互いにとってとても心強い支えになるはずです。

●まずは彼の側にいてあげる

もしかしたら、いまは別の好きな人に気持ちが向かっている彼も、近い将来は側で支えてくれたあなたへ気持ちが向くことだって、十分に考えられる話です。いますぐ彼との関係をどうにかすることはできないかもしれませんが……。それだけに、あなたなりにいまできることを、彼のために尽くしてあげてみてはいかがでしょうか。

ときには気持ちが空回りしたり、思うような反応が得られなかったりして、辛いこともあるかもしれませんが、その気持ちは近い将来のあなたに必ず返ってくるはずです。

まずは友達として彼の心を支えてあげながら、良好な関係を築くことを意識してあげると、今までと変わらぬ付き合いができるのかもしれません。

また何か困ったことがあれば、遠慮なくご相談くださいね。陰ながらですが、心より応援しています。

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