性同一性障害の受刑者、ホルモン投与認められず提訴
[記事ソース:TBSnews] 2016年7月11日
性別適合手術を受け男性から女性になった受刑者が、刑務所で女性ホルモンの投与が認められず苦痛を受けたとして、国に損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こしました。
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訴えを起こしたのは、交際相手を殺害した罪で去年12月、懲役16年の判決が確定し、服役中の菊池あずは受刑者(29)です。
菊池受刑者は男性として生まれましたが、性同一性障害で性別適合手術を受け、犯行時は戸籍上も女性でした。
11日の第一回口頭弁論で菊池受刑者側は、刑務所で女性ホルモンの投与が認められていないことについて、「身体へのダメージは極めて大きく、刑事施設にも治療する義務がある」と主張し、国に1000万円の損害賠償を求めました。一方、国側は訴えを退けるよう求めました。
弁護側によりますと、菊池受刑者は現在、体調が悪化していて、意思の疎通も難しい状況だということです。