性の多様性に理解深める 性同一性障害の区議招き教職員研修
[記事ソース:下野] 2016年8月6日
性同一性障害を公表している上川(かみかわ)あや世田谷区議が4日、「性の多様性と人々の人権について」と題し、宇都宮市瓦谷町の県総合教育センターで講演した。県小学校教育研究会宇都宮支部と県中学校教育研究会、同宇都宮支部合同の人権研修会で、県内の教職員約200人が参加した。
講演で上川氏は、同性愛と性同一性障害の違いや各国の制度について説明。心と身体の性別の不一致に苦しみ続け30歳からは女性の姿で生活したこと、公的書類の性別上は男性のため家や職探しに苦労したことや、選挙運動を通じて周囲の言動が変化していったことなどを涙ながらに語った。
その上で「普通という概念は取り巻く人たちで変えられる」と強調。「教え子や同僚など、苦しんでいることを言えない人がいる可能性を考えて教壇に立ってほしい」と訴えた。
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