LGBTが住みよいまちに 当事者団体と新潟市 初の意見交換
[記事ソース:新潟日報モア] 2016年11月13日
性同一性障害や同性愛者など性的少数者(LGBT)が住みやすいまちづくりを考えようと、当事者団体と新潟市による初の意見交換会が市役所で開かれた。当事者らは「新潟が好きなので住み続けたい」と強調。偏見をなくすための取り組みや、専門的な相談の仕組みづくりなどを求めた。
訪れたのは市内を拠点に啓発や相談などの活動をしている「LGBTにいがた love 1 peace(ラブワンピース)」のメンバーで20~30代の当事者4人と支援者ら。市からは広聴相談課や男女共同参画課、人事課、教育委員会から課長らが参加した。
1日の意見交換会では、団体代表の高橋佳生さん(35)が、(1)当事者と市との定期的な意見交換の実施(2)福利厚生や権利を異性愛者と同様に取得できる制度の確立-など5項目の要望書を市に渡した。
団体メンバーからは、「不動産を借りられなかったり、遺産相続できなかったりするので、(婚姻のように)パートナーとして認定する仕組みを整えてほしい」「学校で悩みを抱えている子もいる。教員に理解を広げることが大事」などの声が上がった。高橋さんは「職場や学校にLGBTの人がいて当然なんだと捉えてほしい」と話した。
市側は「職員や教員に研修したい」「7千人の職員の中にも悩みを抱えている人がいるかもしれない」などと受け止め、今後も意見交換を継続していくことを確認した。
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