関東 埼玉・日高市、性別記載欄廃止へ
[記事ソース:毎日新聞] 2016年12月5日
埼玉県日高市は、市条例が記載を義務付けている印鑑登録証明書の性別記載欄を廃止するための条例一部改正案を定例議会に提出した。性別に関わりなく自分らしく生きられる男女共同参画社会を実現するため、性同一性障害など性的マイノリティーの人たちに配慮する。
同市では、「性別を記載するのをためらう」との市民の声を受けて264種類の公文書について廃止の可否を検討。国の法令が様式を定めていたり、統計上性別記載欄が必要だったりする公文書を除いた116種類について廃止が可能と判明した。
このうち、性別記載欄の廃止に条例改正が必要なのは印鑑証明書のみ。市は例規の改正で、ひとり親家庭等医療費受給証▽子ども医療費受給資格証▽就学猶予・免除願▽市文化体育館利用申請書・許可証--の性別記載欄を廃止し、他の公文書についても来年度末までに順次廃止していくという。
性別記載欄の廃止方針は県内では入間市、県外では西東京市でも打ち出されている。同市総務部は「廃止に乗り出した自治体は、まだ少数」とし、先進的な取り組みを進めたい考えだ。【海老名富夫】
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