札幌市LGBTカップル認証 申請予約5月18日から
[記事ソース:北海道新聞] 2017年4月2日
札幌市は31日、6月に政令市で初めて導入するLGBT(性的少数者)カップルの関係を公的に認証するパートナーシップ制度の要綱を決定した。同様の制度は東京都渋谷区など道外の5自治体が実施しているが、札幌市は初めて、同性だけでなく性同一性障害の異性同士も対象とする。5月18日から申請の予約を受け付ける。
要綱は11条から成る。第1条で「お互いの個性や多様性を認め合い、誰もが生きがいと誇りを持つことができるまちの実現」をうたい、日常生活を共にするLGBTカップルの関係をパートナーシップと定義した。対象は札幌市民や札幌市に転居を予定している20歳以上とし、2人が宣誓すれば、宣誓書の写しと受領証を発行する。
結婚とは異なり法的な権利や義務は生じないが、賃貸住宅で同居がしやすくなったり、死亡保険金の受取人にパートナーを指定できたりするなど、民間サービスが受けやすくなることが期待される。2026年冬季五輪・パラリンピック招致を目指している札幌市にとって、五輪憲章の「性的指向による差別禁止」にもつながる。
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