LGBT同性パートナーシップ 札幌市に800件もの反対意見に対し「だからこそ制度が必要」
メディアから、LGBTへの理解を広げる試みが行われている。
『ハートネットTV』(Eテレ、毎週月~木曜20:00)では、セクシュアルマイノリティについて考えていく番組である。
5月1日(火)と2日(水)の放送は、キャンペーン・にじいろWeek!」自治体が様々な切り口でレズビアンやゲイなどの同性カップルを証明する「同性パートナーシップ」についての特集が組まれた。
現在、渋谷区を筆頭に7つの自治体が導入され、「同性パートナーシップ」が全国的に広がりはじめた一方、地方では「市民の理解が進んでいない」という課題も残されている。
札幌市には「少子化に拍車をかけることになります」「LGBTおかしいです」といった800件もの反対意見が届いたという。それらに対し、札幌市の担当課長は「マイノリティの方たちはこんな偏見のある中で暮らしているんだということがわかったので、だからこそ制度が必要」と思いを強めたという。
偏見の根強い地域では「制度があっても利用しづらい」と感じる当事者も少なくない。どうすれば同性カップルへの理解が広がるのか、課題は多く残されている。
なお、ハートネットTV「“ふうふ”の証明~同性パートナーシップ制度のこれから~」(Eテレ)は2018年5月9日(水) 午後1時05分(30分) に再放送を予定している。
[GID info編集部]