性同一性障害:小中高対象に初の実態調査 文科省

性同一性障害:小中高対象に初の実態調査 文科省

[記事ソース:] 2014年2月9日

心と体、社会生活上の性が一致しない「性同一性障害」について、文部科学省は24日、全国の全ての小中高校を対象とする初の実態調査を始めた。性同一性障害の子供たちは、制服やトイレ、着替え場所など、男女の区別がある場面で耐え難い苦痛を感じている。文科省は今年度中に調査結果をまとめ、施策に生かす。

 当事者団体「日本性同一性障害と共に生きる人々の会」(東京都品川区)によると、同障害を抱える若年層は年々増加しているが、対応は進んでおらず、不登校や自殺に至る深刻なケースも少なくないという。

 文科省は昨年11月に同団体からの要望を受けて調査を検討。今回、全国の教委などに調査実施の依頼文を発送した。学校が回答する方式で、昨年4〜12月に同障害に関連して受けた教育相談について、特別の配慮の有無とその内容を聞く。医療機関での受診、診断の有無など、当事者への配慮が必要な内容は任意回答とする。

 性同一性障害を持つ近畿大2年、岩崎陸斗(りくと)さん(21)=東大阪市=は、高校に入り女性の体に違和感を感じ始め、担任教師に性同一性障害であることを告げた。「スカート(女性用制服)ではなくズボンをはかせてほしい」と要望したが「規則だからだめ」の一点張りで聞き入れられず、「精神的につらかった」。全国調査について「今も学校では多くの子供が苦しんでいるはず。性同一性障害を多くの教師や生徒が理解し、学校側の対応が変わるきっかけになればいい」と期待を寄せている。【福田隆、鵜塚健】

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