性的マイノリティー「ありのまま認めて」 当事者が小学校で出前授業

性的マイノリティー「ありのまま認めて」 当事者が小学校で出前授業

[記事ソース:神奈川新聞] 2014年10月16日

みんな違って、それでいい-。同性愛者や性同一性障害者などの性的マイノリティー(LGBT)について理解を深めてもらおうと、LGBT当事者による出張授業が横浜市立十日市場小学校(同市緑区)で開かれた。当事者らでつくるNPO法人のメンバーが講師となり、全校児童約670人が参加。「自分らしさ」について考え、違いを認め合うことの大切さを学んだ。小学校での授業は初めてという法人は、今後も授業を続けていく考えという。

 法人は「ReBit」(東京)。「すべての子どもがありのままでオトナになれる社会」を目指し、LGBTの大学生が中心となって2009年に発足し、メンバーは約200人。同法人が企画した授業には、このうち代表理事の薬師美芳さん(25)ら約20人が出張授業に訪れた。

 授業は、7日と9日の2回開催。6年生が対象の授業では、6人ほどの子どもたちにメンバー1人が加わってグループをつくり、車座になって議論した。

 「男の子らしさ」「女の子らしさ」などについて意見を出し合い、子どもたちは「男の子は運動が好き」「女の子はおしゃれ」など思い思いのイメージを話した。メンバーは制服のスカートをはくことに抵抗を持ったり、修学旅行で入浴の際に困ったりしたことなど学校生活の中で悩んだ体験を披露。子どもたちは熱心に耳を傾けながら、自身が持っているイメージが必ずしも正しくないことを実感していた。

 「人と違うことは恥ずかしいことじゃないことを知った」と男子児童(11)。同法人理事の山下昴さん(24)は「子どものころから(LGBTの当事者と)出会うことで理解が深まる。多くの子どもたちに知ってもらうため、今後も授業を続けたい」と話した。

 ◆性的マイノリティー(LGBT) レズビアン(女性同性愛者=L)、ゲイ(男性同性愛者=G)、バイセクシュアル(両性愛者=B)、トランスジェンダー(性同一性障害者=T)の頭文字を取った性的マイノリティーの総称。2012年の民間調査では、日本人の5.2%、20人に1人の割合でいるとされる。

【神奈川新聞】

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