同性婚いらっしゃい 増える式場、ゼクシィも実例紹介

同性婚いらっしゃい 増える式場、ゼクシィも実例紹介

[記事ソース:朝日新聞] 2014年11月4日

法律で結婚が認められないからこそ、式だけでも挙げたい。そんな同性カップルを受け入れるホテルや式場が増えている。後押ししているのは同性婚を認める海外の流れだ。国内では、実生活で法律婚と同等の権利が保障されていない。式を挙げやすくなったのは、ささやかな一歩だ。

 「結婚おめでとう」

 手をつないで赤じゅうたんを歩く男性2人が、祝福の声に包まれた。左指には交換したばかりの指輪。「幸せ」「自信になった」。2人は笑い合った。

 10月11日、大阪市北区で開かれた性的少数者の祭典「関西レインボーフェスタ」。公募で選ばれた男性カップルが結婚式を挙げた。性的少数者の結婚式をプロデュースする団体「glitter(グリッター)」(大阪市中央区)の桜井秀人さん(35)が企画した。桜井さんは両性愛者。「結婚は誰でも平等にできると伝えたい」

 フェスタに初めて協賛、出展したホテルグランヴィア京都(京都市下京区)は3月、「同性婚式プラン」を発売した。寺院での挙式と、ホテルでの3泊朝食付きで77万7千円。当面は外国人客が対象だが、日本人からの問い合わせにも応じる。池内志帆・担当室長(46)は「式と観光を兼ねたハネムーンにすることで、旅行に壁を感じてきた人に踏み出してほしい」。

 式場となる「春光院」(京都市右京区)は4年前から同性婚式を受け入れている。米国留学中、同性愛者の友人がいた川上全龍副住職(36)は「支援者が増えれば安心して式を挙げられる。ここでできるよ、と伝えていきたい」と話す。

 こうした同性婚式を受け入れる動きは広がってきた。昨年3月には元宝塚歌劇団員の東小雪さん(29)とパートナーの増原裕子さん(36)が東京ディズニーリゾートで式を挙げ、注目された。

 20代の3人が運営する「Juerias(ジュエリアス) LGBT Wedding」(東京都世田谷区)は、2011年9月の発足から3組の式をプロデュース。両性愛者で共同代表の本間創一さん(25)は「同性婚式を広めれば、性的少数者に寛容な社会に変わると思う」と主張する。

 リクルートが発行する結婚情報誌「ゼクシィPremier(プレミア)」は12年8月発売号(当時はゼクシィAnhelo=アネーロ)から毎号、結婚式の実例を紹介するページで同性カップル1組を取り上げている。小林隆子編集長(46)は「同性婚を合法化する国が増え、世界で同性婚式の市場が広がるなか、日本企業も動き始めたのではないか。同性カップルも『自分にもできる』と意識が変わってきている」と分析している。

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