宮崎県議:「子供は性同一性障害」 議会質問で告白 | 性同一性障害(GID)、性別違和(GD)の情報サイトGIDinfo.jp

宮崎県議:「子供は性同一性障害」 議会質問で告白

[記事ソース:] 2014年6月17日

宮崎県の太田清海(せいかい)県議が17日の県議会一般質問で、自身の子供が性同一性障害で苦しんだ経験を告白し、同じ障害の児童生徒への教育現場の対応をただした。太田県議は「同様に悩む子や親も多いはず。自分の経験を話し、苦しむ人たちにいろんな人間がいていいことを伝えたかった」と話した。

 太田県議の娘、さくらさん(33)は男児として生まれたが、20代半ばに父親に「女性として生きていきたい」と告白し、性転換手術を希望した。太田県議は手術に反対したが、その後さくらさんが原因不明の記憶喪失で行方不明になったことなどから、さくらさんの苦しみを理解し、手術に同意。さくらさんは手術後、戸籍上の性別も変更し、保育士として働いている。

 太田さんはさくらさんが高校時代に学校の男子トイレに入れなかったことを最近知ったと言い、性同一性障害の子供が学校生活で悩んでいることを指摘。教育現場の対応をただした。

 飛田洋教育長は涙ぐみながら「児童生徒の心情に配慮し、医療機関とも連携したい」と応じた。

 文部科学省は今月、全国の小中高校などを対象にした実態調査で、性同一性障害の相談をした児童生徒が計606人いることを公表した。ただ学校現場での対応に統一的な方針はなく、文科省児童生徒課は「学校と教委が協力し、個別のケースに対応してほしい」としている。【中村清雅】

[提供元:] [記事全文を表示]